クリント・イーストウッドの映画を久しぶりに観ました。
彼の監督作品は好きで良く観てます。
今回はもう10年近く前の作品だけど、グラン・トリノ。
ずっと気になってだけどなかなか観れずにいた作品です。
彼らしい昔ながらのアメリカンタフガイが主人公の作品。
といっても彼が演じるので等身大の結構いい歳したおじいさんでしっかりアメリカの良い面も悪い面も背負って来た正直な人間。
しかし彼ほどアメリカの良い面と悪い面を素直に愚直に作品にできる人がいるだろうか?
普通はどちらかに偏りどちらかをある程度批判するものだが、彼の作品はどちらも否定してどちらも肯定して最後にはどちらも受け入れるものが多い。
まさにアメリカそのものなのだと改めて思いました。
そもそも移民の国。全てがまとまりうまくいくはずがない、しかしそれがアメリカの真実なのだ。
自分も若い頃書物やアート作品や音楽や文化に影響されアメリカに飛び込んで長年住んでそういう所を身にしみて感じているので、彼の作品には自分のアメリカ感がそのまま映し出されている作品が多いなと思います。
しかもこの作品では生と死、宗教感もちゃんと描かれていて単なるカルチャー的な部分や恋愛的なとこらだけではなく人生、しかもアメリカに生まれ育ったが故に味わうそれをブルーワーカーの視点から力強く描かれていて素晴らしいと思います。
アメリカの一番アメリカらしいアメリカ、良い意味も悪い意味も含め、時には残酷に時には人情的に。
これが恐らく彼の作品に対する全てのテーマなのかなと思いました。
ちなみに彼はトランプ大統領を推す数少ないハリウッド俳優でもあります。今となるとその事も何となくわかるような気がします。
ストーリーというキーワードが今とても自分の中にあってそれを追求して磨いていくためにもやはりこういった映画や作品を鑑賞するのが大事だなと思ってます。
ということで明日はポーランド映画祭に行ってきます!
先週行った銀座の老舗、洋食あづまのクリームコロッケにもストーリーを感じました。